専属のUXリサーチャーがペルソナを「作らない」判断をしたときのこと

パーソルキャリア UXデザイン部のリサーチャー坂部です!

日本の労働人口6700万人の方々が、普段から「はたらいて、笑う」ために、私たちは、一人ひとりに寄り添うような新規サービス創出に取り組んでいます。

今回は2021年5月に製品版がリリースされた
Salaries.jp※(以下、サラリーズ)』
というサービスでのリサーチャーの関わり方を取り上げます!※「Salaries.jp」として商標申請中

取り上げるサービス『サラリーズ』

昨今、組織のポジションに人を充て、職務や責務が明確にして働いてもらう「ジョブ型雇用」の考え方が着目されています。

『サラリーズ』は、マーケットデータに基づいた「ジョブごとの報酬水準データ」を企業に提供し、ジョブ型雇用におけるフェアな処遇の実現を支援するサービスです。

この『サラリーズ』にも、企画フェーズからUXリサーチャーも参画し、プロダクト中心とならないよう「ユーザー視点」を取り入れるようにしています。

企画フェーズにおけるUXリサーチャーの関わり方

UXリサーチを教科書通りにするならば「ユーザーの理解」から始めます。

リサーチャーが企画段階から関わっていたのならば、
先ずは複数名にインタビューして、ペルソナの作成から始めましょう!
となることが多いのではないでしょうか。

ここで、ペルソナを作るというような「手法」から入ってしまうと、プロジェクトが使えないデータを提供してしまうことがあります。

そこで、プロジェクトの現状把握のため、メンバーが持っているユーザーに対する認識からヒアリングすることにしました。

プロジェクト状況によっては必ずしもペルソナは必要ない

リサーチを行う前には、プロジェクトメンバーに、改めてヒアリングを実施し、プロジェクトを進めるための課題やメンバー間での認識を揃えることを徹底しています。

例えば、メンバーが「30代女性」などといったユーザー像を描いた場合、プロジェクトメンバー間でどんな人かを話してもらうと、ズレが生じることは想像に難くありません。

サラリーズのプロジェクトメンバーへのヒアリングを進めていくと、メンバー間で共有されていたユーザー像にブレがありませんでした。

これは今回のユーザーが、パーソルキャリアが普段から接している人事関係の領域の課題であったため、ユーザーの成し遂げたいことが明確であったためです。

つまり、成し遂げたいことが共通認識としてあれば、ユーザーを理解した状態で、サービス開発に進むことができると、リサーチの専門家として判断しました。

次に行うべきは「ユーザビリティ」の検証

ユーザーの成し遂げたい課題が明確であれば、次は開発フェーズに入っていきます。
ここでは、ユーザーが使えないものになっていないかという検証が必要です。

そこで、ユーザビリティ課題を明らかにするために、プロトタイプに対するユーザビリティテストを計画・実行しています。

これにより、ユーザーにとって不便の少ないプロダクトがリリースできたと考えています。

リサーチャーが、企画から開発まで伴走するからこそ、プロジェクトの状況において適切なリサーチが計画できているかということも考慮しています。

まとめ:リサーチャーは必要なリサーチかどうか精査し、判断して関わる

パーソルキャリアのUXリサーチャーは定型のリサーチを盲目的に行うことはせず、
「なぜペルソナを作らなくて良かったのか」ということも専門家として責任を持って語れるようにしています。

「ユーザーを深く理解し、企画開発の起点をつくる」ことをミッションに掲げ、プロジェクトの状況をみてリサーチが必要かどうか、必要ならばどういった手法を用いるのが最適かを考えています。

新規事業が世の中に出て、当たる確率は10%に満たない厳しい世界と言われています。

時には勇気を持って撤退判断をすることも必要な中、ユーザー課題、ユーザーのニーズを掴んで最速で市場に送り出す一端を担うため、リサーチだけを限定的に行うことはしません。

例えば会議のファシリテーションをしたり、ワークショップをしたり、課題整理をしたりとプロジェクトの進捗や課題を捉えた振る舞いを行い、その時プロジェクトが課題と感じているものに寄り添い、併走していきます。

新規事業ならではのUXリサーチの様子を少しでもお伝えできれば嬉しいです!
今後ともプロジェクトの事例共有やリサーチャーの動き方などご紹介できればと思いますので、楽しみにしていてください!

💡フォーラムは、デザインケースについてあなたなりの視点や活用の仕方を、自由につぶやく実験的な機能です。

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専属のUXリサーチャーがペルソナを「作らない」判断をしたときのこと

YumaSAKABE

2021/05/17

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