手紙を書くことから始めるサービスコンセプトづくり - Cocoda TOPリニューアル

alma共同創業メンバーで、創業からCocodaのデザイン全般を担当しているグレイテストヒロキです🙌

先日CocodaのTOPページをガラッとリニューアルしました。

新しいサービスコンセプトを「MAKE ____ DESIGN BETTER」として、様々な領域のデザインの裏側を覗いて、それらを参考にしながらデザインの取組みを前に進めていける場所となっています。

今回は「どのようにサービスコンセプトをアップデートして、TOPページに落とし込んだのか」に焦点を当てて、その過程をまとめてみたいと思います💡

特にインハウスデザイナーとして、自社サービスの改善と認知づくりどっちも取り組んでいるぞという方に参考になれば嬉しいです。

サービスの進化に合わせて「機能と認知の一致」を図る

1年前に出したCocodaのLPアップデートの事例でも触れたのですが、ユーザーの方々にとってより良いサービスとなるよう改善を行っていくと、もちろんサービスの形も変わっていきます。

また、サービスの形が変わっていくと、実際にサービス上で提供している体験(≒機能)と、その時点で広く認識してもらっているサービスへの期待値(≒認知)との間にズレが生まれていくものだと考えており、サービスの成長過程で生まれるこのズレを適宜解消していくことが、より一貫した体験でサービスの価値を届けるためにとても大事だと思っています。

今回のTOPリニューアルに着手し始めたのも、「Cocoda = デザインを学び・働いていけるサービス」から、「Cocoda = 様々なデザインの裏側を覗き見ながらデザインの取組みを進めていけるサービス」として変化しようとしていたタイミングでした。

このサービスの変化に合わせて、新しいCocodaを自然と伝えていけるよう、TOPページのリニューアルに踏み切ることになったのです。

求められたのは「文脈」を確かに掴むこと

ただ、兎にも角にもまずは形にしてみることだな〜などと考えながらプロジェクトのイシューを立てて、進めていこうとしたのですが、これがなかなか難しいことに気づきます。

(プロジェクトにキャッチーさを持たせるために、昔よく見ていた君に届けをモチーフにさせていただいていました)

ページの情報設計や表現設計をする以前に「そもそも今のCocodaは何なのか」という像を明確に捉えなければならなかったからです。
何度も検証を繰り返してユーザーの皆様に喜んでもらえるプロダクトの形も見えてきている、プロダクトの変化に合わせて認知も変えていく必要があるのも分かっている。
けれど、当事者である自分たちでさえ、「Cocodaとは〇〇である」とクリアに表現するのが意外と難しかったのです。

何よりもまずは、自分たちが一番Cocodaを理解すること。Cocodaに流れる文脈を確かに掴むことが必要でした。

「身近な誰か」に「手紙を書く」ことから始めてみる

さて...どうしたものか...と悩んでいた時に、同じく共同創業者の加藤と話して出てきたアイデアが「手紙を書いてみる」でした。

「堅苦しいフレームワークより、自分たちの素直な言葉」で、「肌触り感のないペルソナより、身近な誰か」に向けた手紙。そこから始めてみるのが当時の僕たちにぴったりな気がしました。

( 創業前に見たCAMPFIREの家入さんのブログも思い出して、これじゃないか...と感じていました)

早速almaのメンバーに呼びかけて「アウトカムレター選手権」なるものを開いてみました。ユーザーの皆様に届けたい価値(=アウトカム)をテーマに、皆で手紙を書いてみようというやつです。

これが僕らのチームにはすごく相性の良い取り組みでした。
僕はデザイナーである自分に書いてみたり、ある人は友達のデザイナーに、ある人はリリース当初から繋がりのある方にと、それぞれ思い思いに手紙を書いてきてくれました。

ちょっと恥ずかしい気持ちもありつつ、それぞれが書いてきたものを読んだり、コメントしあいながら「何のためなのか」「何が大事なのか」「どんなトーンなのか」など、いろんな観点から深掘っていきました。

Cocodaのコンセプトを見出す上でも、皆の意思を改めて確認しあう上でも、とてもいい時間になったように感じています。

選手権を終えたあとは、要点を整理したりコピーやデザインのモチーフをすり合わせながら、具体物に落とし込めるよう進めていきました。

「アンチテーゼ」をコンセプトに込める

その後デザインの幅出しや収束を経て、一度LPデザインまで作ったのですが、以下の理由から一旦立ち止まって「課題が生まれている構造」への解像度を高めていくことにしました。

  • プロダクトの検証を同時並行で更に進める中で、課題の捉え方や最適な解決策への仮説が深まった
  • 「打ち壊す課題」への示唆 (≒アンチテーゼ) を組み込むことで、より共感を生む強いコンセプトにできると考えた

一度認知づくりのためのデザインから離れて、プロトタイプを作ってヒアリングを重ねながら「課題を抱えるユーザーを取り巻く状況」を整理していきました。

特にインハウスでデザインを進めていく上では「作る」だけでなく、方向性を決めたり、周囲の納得を得て巻き込んでいく動きが強く求められます。一方、サービスデザイン領域の歴史は浅く、体系化された知見や事例がまだ世に多く出てきていないため、自分のこの進め方・考え方で果たしていいのだろうかと悩みを抱えるシーンが多く見られます。

そういった状況でも迷いなく確信をもってデザインを進めていけるためのサービスとして、皆さんに受け入れていただけるコンセプトにしようと決意を新たにしました。

MAKE____DESIGN BETTRE

このような取り組みを経て、最終的に辿り着いたのが「MAKE___DESIGN BETTER」というコンセプトでした。

Cocodaを通して皆さんが取り組むデザインがより前に進むように。そして、デザインという領域を改めて解釈していくことでより多くの人が関われるように。という2つの意味が込められています。

そして、新しいコンセプトをプロダクトに落とし込んだものが現在のTOPページとなっています。

色々と変遷はありましたが、Cocodaを通して提供したい価値や、出来ることをしっくりと伝えられるものとなり、Cocoda上で増え続けている多くのデザインチームの皆様のデザインプロセス事例の影響も相まって、少しずつCocodaに対しての期待値が変わってきているように思います。

(新しくなったコンセプトや具体的なサービス内容についてはこちらのnoteでも詳しく触れています)

まとめ : 手紙を書くことから始めてみる

今回の取り組みを振り返ってみて「なぜ手紙を書くことから始めると良かったのか」をまとめると👇のようになります。

  • 身近な誰か一人に対して思いを馳せることで、その人にとって本当に嬉しいことは何かを突き詰めて考えられる
  • 思い浮かべた誰かにちゃんと伝わるよう手紙を何度も推敲してみることで、一気に言語化が進む
  • メンバーの思いがどストレートに伝わってくるので、身が引き締まる。良いものを届けようという決意を新たにできる

目まぐるしく変わっていく状況の中でも「ただ単に必要なものを作ってみる」だけでなく、一度立ち止まってでも「何を届けたくて、なぜ必要なのか。なぜ今なのか」といった文脈を素直な言葉で表してみること。それが何よりも大事なのかもしれません。