エンジニアから行う、仕様決定のための図解コミュニケーション

almaでProduct Researchチームに所属しており、バックエンドを主に担当している猪狩です。

普段はプロダクトの開発にかかわる体験の設計や、実装する機能の仕様を固め、実装する役割を担っています。

今回は、almaで提供しているユーザー体験管理ツール「Cocoda Board」のリンク機能の仕様決定の時に、エンジニアからどうコミュニケーションをとっていったかについてまとめていきます。

背景

almaではCocoda Boardというユーザー体験管理ツールを開発しています。

Cocoda Boardに貯められた情報の繋がりを可視化する「リンク機能」というものが搭載されているのですが、トライアル提供を開始するにあたり開発に取り組むことになりました。

当時、自分が仕様の決定のために関わり始めたタイミングでは、以下のようなプロトタイプが1パターンだけある状態でした。

この状態から、自分と他のエンジニアメンバーの2人でどのように設計すればよいかを議論し始めました。すると、ロジックや挙動パターンが細かいところまで決まっていないことがわかりました。

PO(大杉)の頭の中では挙動のイメージはありつつ、パターンごとにどのように挙動するかがチーム全体ではすり合わせきれていない状態になっていました。

基本的に仕様の決定は口頭のコミュニケーションで事足りることが多いのですが、今回の「リンク機能」は想定しないといけないパターンが多く複雑なので、口頭やテキストのコミュニケーションだと共有することが非常に難しく説明の仕方に迷っていました。

Figmaのdocs tenplateで図解コミュニケーションを行った

口頭やテキストでは仕様決定のための議論がしづらい課題を解決するために、仕様のパターンを整理し、figmaでまとめました。

almaにはDocs templateという誰でもFigmaで簡易に図解ができる体制が整っており、それを活用することでラフにまとめることができました。Docs templateに関することは、以下のページにまとまっています。

このテンプレートを使ってスピーディーにパターンを考えられる限り出して、ユーザーに関する情報を一番詳しく持っているPOの大杉に見せて、パターンを絞っていきました。

プロトタイプではデータの関係性が複雑な場合の想定が甘かったので、データが複雑な場合を例を可視化し、その場合に発生するパターンを羅列しました。これをチームでユーザーの情報を最も持っている大杉にぶつけ、どのパターンがユーザーにとって嬉しいのか、実際のヒアリング情報をもとに機能案を収束させていきました。

1. 仕様を全パターン想定できるデータの状態の例を可視化

2. そのデータが存在する状態で、実装したい機能の具体的なパターンを羅列し、そのうち1パターンに機能を決定

エンジニアとPOで一緒にFigmaを触りながら議論をしていきました。デザイナーであるPOだけでなく、一緒に働くバックエンドを担当するメンバーも自由に書き加えたりしながら、最終的にこれでいこうという形をみんなで決めました。

結局こういう機能に落とした

最終的に「リンク機能」としてβ版リリースのタイミングでリリースを行いました。

具体的な機能についてはこちらのプレスリリースをご覧ください!

まとめ:エンジニアが仕様を図解してコミュニケーションすることの良さ

仕様を決定する時、POだと実装レイヤーまでの変数が全部見えきっていないということは当然起こりうることだと思います。

逆に、エンジニアの方がいろんなパターンを想定しやすいので、むしろ仕様の調整に関してはエンジニア側から提示しないといけないことでもあると考えています。

そういう場合に、文章だと抽象的な話になりやすく、具体的にいろんなパターンを示せる図解コミュニケーションだと認識の齟齬が生まれにくいのでおすすめです。

エンジニアはテキストベースの話が多かったりするが、例えば仕様のパターンが多い時などに、テキストより図の方が共通認識がつくりやすいということは想定できると良いと思っています。

また、今回はFigmaで図解をしましたが、みんなが触れるツールだったので馴染みが深く、2人で同じものを触りながら議論することができました。

全員が納得した状態で開発を進めていけるように、職種を越えてコミュニケーションを行っていけるような開発体制づくりを今後も進めていきます!

💡フォーラムは、デザインケースについてあなたなりの視点や活用の仕方を、自由につぶやく実験的な機能です。

エンジニアから行う、仕様決定のための図解コミュニケーションのサムネイル画像

エンジニアから行う、仕様決定のための図解コミュニケーション

igari

2021/08/25

あなたなりの視点をシェアしてみましょう 🙌

Twitter iconシェアする