サービスデザイナーとしてのグラフィックデザイン -Cocoda Gallery メインビジュアルの制作プロセス-

このポートフォリオについて

リリースは少し前になりますが、Cocodaでは現在「Cocoda Gallery」というデザイン事例のギャラリーを行っています。

私はその中でもキービジュアル部分を制作させてもらいました。今回はその製作の過程をなぞりつつ、サービスの思想やメッセージをグラフィックにして届ける時に意識していることをまとめていきたいと思います!

企画の概要

「Cocoda Gallery」はコロナ禍でイベントやカンファレンスも自粛される中、世に出ていない素敵なデザインやそのプロセス、知見が多くあるんじゃないか、ということで企画された「オンライン上のデザイン展」です。

元々会期は1ヶ月ほどだったんですが、好評につき無期限延長しています笑 そして予想外なことに、これからもこのCocoda Galleryで楽しい企画が新しくスタートしそうです!お楽しみに!

制作時間
丸3日ほど(徹夜あり)

関わったメンバー
Webデザイン → グレイテストヒロキ
グラフィックデザイン → 北島鮎
コピー、企画 → ココディー、シゲヤマ


はじめに:サービスに関わるグラフィックで意識するようにしていること

現在私は事業会社のサービスデザイナーとして、alma社に関わるグラフィックデザインを担当しています。サービスデザイナーとしてグラフィックをする時に気をつけているのは、メッセージを伝えることに全ての意識を注ぐことです。

私たち事業会社のデザイナーは、サービスの価値を届けるためにデザインという専門領域を扱っています。

そのため、どれほど色彩表現がカッコ良くても、100案の中から練り尽くされていても、モチーフとその造形表現が素敵でも、メッセージがうまく届かなければ成功とは言えません。メッセージが届かなければ、サービスの価値を届けられないからです。

そのことを忘れないよう、いつも「メッセージが人々に届くよう、直感的なビジュアルに変換する」ことを意識しながらグラフィックを作っています。


1.企画の中まで入ってメッセージを研ぎ澄ます

ここからプロセスをなぞりつつまとめていきます!
10月、Cocodaを運営するalma社では企画が複数進んでおり、リリースが立て込んでいました。

そんな中、新お題「DailyWeb」のPR企画として作られたのが、このCocodaGalleryでした。

しかし企画段階では、「素敵なWebサイトを自主的に投稿し、観賞しあい、slackで交流して盛り上がって、投票したりして、DailyWebの認知につなげよう!」というような複雑な企画となっていました。して欲しい行動が多く、メッセージがまとまっていなかったのです。

そこで、そのときはグラフィック担当として参加させてもらっていましたが、一緒に企画構成に参加し、練っていくことになりました。

...

●行動を絞り、シンプルにする

チームのみんなで企画の推敲を重ねて、 「投稿型ではなくCocodaがデザインチームに投稿をお願いし、それを読むことを楽しむサイト」となり行動がシンプルに、直感的なものになりました。

この企画の練り直しの中で私が主張していたのは、ユーザーの行動をシンプルに、絶対に起きるものにするということです。自分がターゲット層の中にいることもあり、どのようにしたらデザイナーは楽しめるのか?逆にどんなことはしないのか議論の中で意見し、メッセージを尖らせていきました。

また元々の目的であった「DailyWebのPR」も見直され、「Cocodaで参考になる記事が読めるという認知を増やす」というより大きな事業的な検証になっていきました。


2.モチーフ、イメージを膨らませ、ビジュアルに収束させていく

●イメージを発散して探す
企画がまとまる前あたりから、並行してビジュアルを膨らませる動きを少しずつ行っていました「少し切ない印象では?」というイメージから、参考探しも少しずつやってみたり、

コンセプトは「オンライン上のデザイン展」なのでは?というきっかけからイメージを膨らませてPinterestをザクザクと集めて行きました。

私はPinterestを集めながら、徐々に「一番メッセージが伝わるグラフィック」を絞り込んでいく方法をよくとっていて、その手法に関してはこちらの記事で詳細に触れています!

イメージを集めながら、どんな表現、どんな色彩であればメッセージやイメージが伝わるだろうか、と考えていきます。

...

●作りながら収束する

ビジュアルのイメージを掴んだら、ザクザクとラフに形を作りながらシュミレーションしてみます。
みんながPCを見ている絵とか面白いかなと思ったり

街でみんなが作品をみているとかおもしろいと思ったり。

作りながら、メンバーに意見をもらいつつ進め、コンセプトを「オープンな美術館の街」として、ラフは以下のように着地しました。


3.刺さるビジュアルを最大限に研ぎ澄ませつつ、コストを最小限に抑える

●ミニマムに実現する
メッセージが最大限伝わるグラフィックを作る段階で同時に、「どうやったらこれをミニマムに実現できるか」を考えています。

というのも、他にもサービスのために行うべき業務は山のようにあって、この業務に割ける時間は限られているからです。
私個人としては無限にコツコツグラフィックを作り込むのが大好きなのですが、業務としてはメッセージが伝わるならばコストは低ければ低いほどいいと考えています。

そこで今回は、ふんだんに素材を買ってきて、配色を揃えることでイラストを一晩で仕上げたり

色の印象はイラレの「オブジェクトの再配色」機能を使って5分ほどでシュミレーションしてみたり

派生のオンラインイベントのデザインは、メインビジュアルの夜間というイメージで、これまたイラレの「オブジェクトの再配色」で色を変更し、全く違う印象の派生デザインを時短で作成したりしました。

ピンタレストを使ったのもその一つで、発散と収束を、実際にグラフィックを作らずに最小の時間で行う工夫であったりします。

このように、グラフィックを早く、正確に作る工夫を行うことで、今回はビジュアルを実質二日間ほどで仕上げることができました。


まとめ

「メッセージを最高に刺さるものにし、どうあれば刺さるか、刺すために一番最適で最小コストの形は何かを考えていく」ということは、ものすごくバランス感が必要だなあと感じています。
まだまだ妥協や甘えのある部分があり、これからも向き合って修練したい部分です。

これからも悩み、メッセージを研ぎ澄ませながら皆さんにグラフィックを届けていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

💡フォーラムは、デザインケースについてあなたなりの視点や活用の仕方を、自由につぶやく実験的な機能です。

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kitajimannn

2021/02/11

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