景色を想起させるグラフィックの作り方-CocodaDesignChannel の制作プロセス-

このポートフォリオについて

Cocodaでは年末〜年始にかけて、ポッドキャストの企画を行っていました!
私はそのグラフィックを制作したのですが、今回はその製作の過程をなぞりつつ、今回のようなメインビジュアル的なグラフィックデザインで気をつけている点をまとめていきたいと思います。

ポッドキャスト企画の概要
2020年12月29日〜2021年1月3日まで、全5回配信をしたデザイナーと語らうポッドキャストです。ゲスト(デザイナー)の好きなものや今ハマっているものについてひたすら語り尽くしてもらう、年末年始にゆるりとデザインに触れられるコンテンツになっております!

制作時間
制作していたのは2日くらい。


1.イメージを具体化していく

Cocoda初となるポッドキャストは、名前も具体的な中身も決まっていない0からのスタートでした!
このような何も決まってなくて世界を作っていけるような案件はワクワクしますし、almaではそういうことが多くて楽しいですね!

私はこのような時大体、この企画に対してのイメージを掘り出していくことから始めていきます。このイメージの具体化では、大体いつも2種類の方法を使っていきます。

●ビジュアルから広げる

直感で選んだ「ぽいな」を集めていくことで、私自身の感じているイメージを見える形で把握していくことができます。

また、この段階でこのボードをステークホルダーの皆に共有して雑談する機会を設けると、メインビジュアルという表現的なものであってもアウトプットイメージをすり合わせることができます。

言葉から広げる
「ポッドキャスト」や扱うテーマである「デザイン」に関連する言葉を出していきます!
「正月」「ラフに話す」「おしゃべり」「パーソナリティの一人であるとくさん」「身の回りのもの全部にデザインがある」「ラフスケッチ」「ラジオ」「マイク」「世間がデザインに注目し始めてきている」「デザインの夜明け」などなど…
思いついた単語をA4の紙に書き殴っていきます。

その中で、「ラフに話すイメージをデザインのラフスケッチで表してみようか」とか、「正月の初日の出とデザインの夜明けをかけようか」とか、筋の良さそうなテーマが見つかっていきます!


2.イメージの可視化

次に、一つ10分とかでラフにビジュアルを作り始めます!
私は関わる人たちとイメージを深めながら判断していきたいので、イメージというふんわりしたものを、みんなが使える言葉という形や目に見えるビジュアルの形に変換することで、イメージを近い基準で基準で他の人も判断できる状態にします。

ラフスケッチのイメージでラフなおしゃべりを表してみる
→アートっぽい?取っ付きづらそう

混沌としたデザインの海の中から、日がのぼり夜明けが訪れる。
→ちょっとモダンな感じに寄りすぎ?

〜この世のすべてのものにはデザインが宿っている〜
→子どもっぽいかも

誰だお前!とくさん(パーソナリティを務めたチャーミングな社員)をイメージしてモンスターを書きました。なんか可愛いデザインモンスターがゆるっとあなたにデザインをお届け!
→インタビューっぽい。話し合う感じがいいなあ

こんな感じでいっぱい作ります。作ってはステークホルダーと話してああでもないこうでもないとイメージにコメントをつけていきます。


Point - フィードバックの得方、捉え方

このように、私はフィードバックをもらう機会をものすごく多く作っています。サービスデザインよりよっぽどグラフィックデザインの方が時間をもらっているほどです。
ですが、もらった意見をそのまま受け入れることはしないようにしています。

例えば!今回の例
視覚的なビジュアルを見せた時に返ってくるのは、例えば「なんか暗くない?」というような言葉でのフィードバックです。言葉だと「明るい」「暗い」の2択にすることもできますが、色は無限にあります。形はさらに無数です。

「日の出の割には落ち込んでいるような暗いイメージとして伝わったのかな〜〜〜もう少し心が晴れやかになっていくような、明るい印象の日の出になるようにしよう…」など、ビジュアルに反映させていくために、頭の中でイメージを再現するという手順を踏みます。

右が修正後で、太陽のみにすることで大きく印象の明るさを修正してみたところ。結果的に見栄えの面で海を残そうとなるが、明るさはこのような鮮やかなイメージが良さそうとなりました!

このように、自分の中から出てきたイメージと、人がイメージを見た時に感じた反応とを、それぞれ大事にしながらイメージをすり合わせ、磨き上げていきます!


3.言葉の補助輪を外し、ビジュアルだけで伝える

方向性が決まったので、仕上げの段階に入っていきます。これまでは言葉という補助輪付きで伝えていた状態なので、その補助輪を外し、ビジュアルだけで伝わるようにしていきます。ここでも大体2つくらいの方法を使っています。

実際に出会うシーンを想像する
ずっと作り手の視点でいると見落としてしまうものも多くあるので、出会う側の私に切り替えての確認も行います!「正月にのんびりしている私が、なんとなくスマホを触っていて、たまたま発見した状況」などを想像しながら、実際の画面に入れ込んで画面を見てみる。(実際にiPhoneに入れて、Yogiboに寝そべって見てみてました)

世間のデザインと比べる
すでに世間に出ている素敵なデザインと並べて比較し、何が足りてないのかを分析します。

ピンタレストなどでクオリティの高いデザインをピンしておきそれと比べたり、JAGDAの発行しているデザイン年鑑、「Graphic Design in Japan 」なんかを手元においてパラパラしながら自分の作品を見たりします。

コントラストやジャンプ率など、細かな部分も意識しながらクオリティを高め、納得のいく状態に仕上げて完成!

最後に、デザインを誰でも触れるように開いて完成!
仕上げたら、それぞれのサイズのサムネイルを作っていきます!今回はビジュアルを書き出して、Figmaでサムネイルを制作しました。
こうすることで、何か軽微な情報項目の修正があったときに誰でもさくっと直せたり、今後サムネイルを作るときにビジュアル以外のパーツを流用することができます。

文字周りもillustratorの方が慣れていて使いやすいのですが、デザインデータをデザイナーである私に閉じてしまっている方がよくないのでFigmaを使います!


イメージに確信をもつことを大切に

今回採用したビジュアルは、私が0から作ったものですが、候補を出す過程で素材サイトで見つけたものをそのまま当てはめたものもありました。
最終的には使わなかったのですが、それが伝えたい世界観を1番表現できるものであれば採用していました。重要なのは、私がグラフィックをカッコよく作ることではなく、作る人みんなと確信を持ってイメージを固めて、目に見えるグラフィックの形に落とすことです。

私はいつも完成したものをツイートしていて、特にメインビジュアルを作った時は「○○をイメージして作りました」と伝えるようにしています。言葉による補助輪を外して飛び立っていったグラフィックの、言葉によるちょっとした種明かしのつもりです笑
今回は「深い海から徐々に登ってくる初日の出」のイメージとしましたが、無事伝わったでしょうか!

これからもメッセージに素敵なイメージを載せて届けていきたいです!ご清聴ありがとうございました!

💡フォーラムは、デザインケースについてあなたなりの視点や活用の仕方を、自由につぶやく実験的な機能です。

景色を想起させるグラフィックの作り方-CocodaDesignChannel の制作プロセス-のサムネイル画像

景色を想起させるグラフィックの作り方-CocodaDesignChannel の制作プロセス-

kitajimannn

2021/01/19

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