LINE Fukuokaクリエイティブ室の西島です。
私はLINE Fukuokaクリエイティブ室でデザインを担当しながら、チーム全体の目標を達成するための組織施策を設計しています。
今回はLINE Fukuokaクリエイティブ室で毎週取り組んでいる「サークル活動」についてまとめたいと思います。 例えば、チームで新しいスキルを身に付ける機会をなかなか持てない時など、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
クリエイティブ室は、LINEのデザインを全般的に担当しているチームです。現在42名が所属し、UIやグラフィック、モーションなどそれぞれ専門性高いデザインを扱えるメンバーで構成されています。
しかし一方で、自分がこれまで経験したデザインスキルを中心に業務を進めてしまうメンバーも多く、新しいスキルを身に付ける機会が少なくなっていました。
チームとしても、業務の中で新しいデザインツールやスキルに挑戦するきっかけを用意することが難しく、どのようにメンバーのデザインスキルを広げていけばいいか悩んでいました。
そこで、クリエイティブ室として解決に動き出しました。
結果から先にお伝えすると、例えばFigmaを使ったことがなかったメンバーが、数ヶ月でアプリのUIをFigmaでつくれるレベルまでスキルアップできるような仕組みができつつあります。
ここからは、解決のために行ったことを流れでまとめていきます。
最初は、クリエイティブ室に所属するメンバーが何を身に付けたいと思っているのか?を把握することから始めました。
メンバー全員から「身に付けたいと思っていること」「得意な(教えられる)こと」を回収して、チームとして得意なこと・伸ばしたいことをスキルマップに整理しました。
スキルマップでの整理を通して、新しいスキルを伸ばしたいと思っているメンバーが多くいることが分かり、スキルアップできる仕組みづくりを検討しました。
仕組みづくりをする上で、メンバーへの負荷が偏らないように「お互いにスキルを高め合い学び合える仕組み」にすることを意識しました。
例えば勉強会のような形だと、教える側の負荷が多いことや参加する側も参加させられている印象になってしまうと継続しづらくなってしまいます。
そのため、勉強会のように一方的に教える場ではなく、メンバー同士で継続的に学び合える場として始めたのが「サークル活動」という取り組みです。
「サークル活動」は、メンバーが興味があり伸ばしたいデザインスキルを、メンバー同士で学び、知識を共有する場です。
スキルマップをもとに伸ばすべきスキルを選び、3つのサークルを立ち上げ、毎週活動を行っています。
例えばFigmaサークルの活動では「自分の好きなもの紹介ページのUI制作をする」というテーマで、全員が同じファイル上で手を動かしながら学び合ったり、SlackでTipsを交換しあうような活動をしています。
サークルメンバー同士で一緒に活動しながら、疑問点やわからないことをいつでも聞き合える状態になっており、コミュニケーションが活発に行われています。
また、メンバーに負担がかかりすぎないように、毎週同じ時間に「サークルの日」という時間を設けることで、参加しやすい仕組みをつくっています。
サークル活動を通して、業務の中でもわからないことをメンバー同士で自主的に聞き合う行動が増えています。
例えば、UXライティングのサークルに所属したことがきっかけとなって、LPを業務でつくる時にも、「この文言どう思いますか?」などビジュアル面以外のフィードバックも盛んに行われるようになりました。
サークル活動全体の参加率も高く、チームで盛り上がる活動の一つになっています。
冒頭にも書いたように、数ヶ月でアプリのUIをFigmaでつくれるまでレベルアップしたメンバーもいます。
チームのスキルを高めようと、マネージャー側から一方的に教えるようなことをするとメンバーが自発的に動きづらくなってしまいます。
だからあくまでカジュアルに。「育成」と固くならず、メンバー同士で高め合い、学び合える仕組みづくりを意識することで、チームのスキルアップにつながると思っています。
その一環として、各サークルの名称をユニークにしたり、メンバーからの要望でサークルを新しく立ち上げることでメンバーが積極的に参加できるように工夫しています。
例えば、先日もメンバーからの要望で3DCGソフト「Blender」を学ぶ新しいサークルを立ち上げました。その名も「猿の覚醒」。動画制作やグラフィックづくりなどの幅がより広がると良いと思っています。
サークル活動を通して個々のスキルを伸ばすことで、チーム全体へのスキルアップと繋がるよう今後もアップデートしながら活動を続けていきます。
今後もLINE Fukuoka クリエイティブ室の発信に取り組んでいきます。もしサークル活動のことや組織づくりに関心がある方は、ぜひお気軽にお話しましょう!