SUPER STUDIOは、2025年からデザイナーの新卒採用をスタートしました。
2025年4月に、1人目の新卒デザイナーとして服部さんの内定が決まり、入社(2026年4月)後はAIコマースプラットフォーム「ecforce」のデザインに携わる予定です。
入社までの約1年間、服部さんはデザイナーの内定者インターンとして参画しています。
内定者インターンは何をしていると思いますか?入社後、配属予定の部署で実務を経験するなど、内定者インターンで何をするかの定義は企業によって様々ですが、SUPER STUDIOのデザイン組織では、あえてデザインチームの業務から離れ、自社D2Cブランドの運営に携わるようにしています。
これは、ecforceを導入いただく事業者と同じ立場を経験し、ユーザーの業務や意思決定の背景を解像度高く理解することを狙いとしています。
今回は、メンターの視点から、内定者インターンの業務設計に関する意図やそのプロセスをご紹介します。
内定者インターンは、入社までの約1年間、リモートワークを中心に週3日程度の勤務です。
期間中は、私たち社員がメンターとして伴走し、ゴール設定からレビュー、振り返りまでのサイクルを回す体制をとっています。
今回の内定者インターンは、大きく3つのフェーズで構成しています。
フェーズ1 オンボーディング : 入社後の働き方に慣れるため、ecforceのLP改修といった小規模なデザインプロジェクトに参加
フェーズ2 実務理解(D2C運営):自社D2C「(ふつうの)ショップ」で、実際にecforceを使用しながらCRM業務に携わり、顧客体験の理解を深める
フェーズ3 応用実践 : 1・2で培った経験を活かし、本格的なデザインプロジェクトに参加
なかでも特徴的なのは、フェーズ2の取り組みです。
服部さんには約3ヶ月間、SUPER STUDIOの自社D2Cブランド「(ふつうの)ショップ」の運営チームで、CRM業務を担当してもらいました。具体的には、ecforceの各機能を用い、お客様向けのメルマガの企画やコンテンツ作成・配信、効果検証までのプロセスを、メンターのレビューのもと担当してもらいました。
このフェーズ2では、デザイナーという職種を離れ、コマース運営の現場に深く携わる経験を重視しています。
これは、私たちデザイナーが実業務を行う中で顧客視点でのデザインを実践するには、ecforceのユーザーとしての経験が不可欠だと考えているからです。
例えばCRM業務において、どのようなKPIを設定し、それを達成するためにはどのように施策を考え、実行するのか。誰とコミュニケーションを取るのかなど、ecforceユーザーと同じ行動を経験します。
ユーザーの業務を経験し、解像度高く理解していなければ、ecforceの管理画面上でどの項目をどのように見せるべきかといったデザイン上の細かな判断を明確にしづらくなります。特にecforceのようなBtoBプロダクトは日常的に触れられる機会が少なく、顧客理解のハードルが高い領域です。
だからこそ、ユーザーの立場でプロダクトを利用し、業務運営上の意思決定プロセスをいちユーザーとして体験することで、実務に根差した顧客視点を育む機会を作りたいと考えました。
ここからは、フェーズ2で実際に行った具体的な業務を紹介します。
服部さんがCRM業務で携わった、SUPER STUDIOの自社D2Cブランド「(ふつうの)ショップ」では、マヨネーズや胡椒などさまざまなクラフト調味料を提供しています。まずはお客様にブランドへの親近感を持っていただき、最終的にLTVを高めることを目的に、「スタッフのおすすめ商品とレシピ」を紹介するメルマガ企画を実施しました。
その過程では、企画立案からワイヤーフレームの作成、アンケートによるコンセプト検証、社内デザイナーへのバナー作成依頼、ecforce maを使った配信作業、効果検証に至るまでのフローを、メンターに何度もレビューを受けながら推進してもらいました。
最終的には、メルマガ配信業務の業務フローやポイントをまとめた手引書を作成してもらいました。
業務フローを整理するには、自分の担当業務だけでなく、周囲のメンバーとの連携も含めて理解する必要があります。業務フロー図や手引書を完成できたことは、彼女の大きな成長の証だと感じています。
あえてデザインチームの業務から離れ、D2Cブランドの運営業務を経験したことで、服部さん自身の考え方に変化が見られたように感じています。
メルマガ企画を通じて、KPIを達成するにはどうすべきか、お客様に価値を届けるにはどうすべきかといった、CRM担当者の視点でecforceを利用したことで、プロダクトそのものへの理解も向上したように思います。
最終的にまとめたアウトプットも、単にデザインツールを扱うだけでは得られない、自身の経験をもとに整理した業務フロー図や関係者との連携方法、意識すべきポイントまで手引書で整理してくれていました。
こうした自分の経験に裏打ちされた顧客理解は、今後デザイナーとして活動していくうえでも確かな強みになるはずです。
内定者インターンの感想や学んだことについて、服部さんへ伺いました。
現在、服部さんは内定者インターンのフェーズ2を終えたところです。ここまでで培った経験を活かして、デザインプロジェクトを自ら推進するフェーズ3へと進んでいます。これからecforceのプロダクトデザイナーとして、ものづくりに一緒に取り組めることを心から楽しみにしています。
私たちにとって、デザイナーの新卒者をチームに迎え入れることは初めてのチャレンジです。
その上で私たちが大切にしていることは、これから長いキャリアを歩む中で、より良いものづくりを続けていくための「根幹となる力や経験」を得てもらいたいということです。
SUPER STUDIOのデザインチームとしては、細かな技術やツールの習熟よりも、自分がつくるものが誰にどのような価値を生むのかを捉える力、すなわち「アウトカムへの高い解像度」が重要だと考えています。
こうした力は、SUPER STUDIOでデザイナーとして過ごす日々はもちろん、いつの日か別の道を歩むことになったとしても、どんな環境でも活躍し続けられる礎になるだろうと思っています。
SUPER STUDIOのデザイン組織は、「商売という体験をデザインでひらく集団」、つまりブランドを運営するという体験を、デザインの力で誰にでも可能にすることを目指しています。これを実現していくためには、私たち自身が「商売」を誰よりも高い解像度で理解し、そこにデザインの力を活かしていくことが必要です。
こうした視点を大切にしながら、これからもチーム一丸となってデザインに取り組んでいきたいと思います。もしSUPER STUDIOのデザイン組織にご興味があれば、ぜひ一度お話ししましょう。