CAMPFIREの寄付型クラウドファンディングLP制作裏話

Author
Team

株式会社CAMPFIRE

Date

2021/01/26

皆さんこんにちは。クラウドファンディング事業の会社「CAMPFIRE」でデザイナーをしている、お塩さん(twitter:oshiokeiko)です。この記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。 
CAMPFIREでは、様々なクラウドファンディングサービスを取り扱っています。今回はその中の一つ、寄付型クラウドファンディングのLP制作をおこなった時の裏話をご紹介します。


CAMPFIREでは、国内で唯一「購入型・寄付型・融資型・株式型」のクラウドファンディングを取り扱っています。今回、以下の3つの目的を達成するべく、寄付型に挑戦したいユーザー向けのLP制作をおこないました。

1.認知拡大 SEO対策も兼ねた、CAMPFIREの寄付型クラウドファンディングの認知向上

2.ユーザーの疑問を解消 寄付型に挑戦したいユーザーに向けて、寄付型の特徴や利用条件、購入型との違いを説明し、疑問を解消すること

3.行動想起 ユーザーが「CAMPFIREで寄付型クラウドファンディングに挑戦したい。」と思って行動してくれること

全体のスケジュールは3週間前後。10日ほどでデザインFIXするのが目標でした。短納期かつ、私自身が時短勤務なこともあり、デザインを都度共有し実装を進めてもらい、細かな文言やレイアウト調整は直接変更していく形で進めました。


まずは、寄付型の社内資料を色々と閲覧し、サービスの基礎情報を把握します。また、自社の他サービスがどういうアプローチでLPを作っているのかリサーチをおこないました。CAMPFIREではクラウドファンディングだけでも複数のサービスを展開しています。参考のためにスクリーンショットをFigmaに並べ、現状把握をおこないました。


マーケティングチームが作ったワイヤーをもとに、構成を整理していきました。 中でも意識したことは、寄付型に挑戦したいユーザーの気持ちを想像すること。クラウドファンディングに挑戦することはとても勇気がいります。寄付型になるとさらに、掲載条件や申請方法など、必要な情報も多々存在します。そこで、このLPを通して寄付型クラウドファンディングに関する情報を優しく伝え、CAMPFIREなら安心して相談できそうだと思ってもらえる構成を意識しました。

ユーザーを意識し初期ワイヤーから変更した点は3つ。

1.導入情報の順序入れ替え 「CAMPFIREの説明」を「寄付型の説明」に変更しています。”寄付型クラウドファンディング”に興味を持って訪れたユーザーに、いきなりCAMPFIRE全体についての説明をすることは、ニーズからズレていると判断し順序を入れ替えました。

2.訴求エリアを集約させる 寄付型とCAMPFIREをバラバラに訴求する構成になっており、初見ユーザーにとっては認知負荷が高くなっていました。訴求を一点に集中することで、より自然にわかりやすく情報が伝わる様にしました。

3.ご利用の流れを追加 寄付型の場合、ページ作成と共に手続きなどが発生します。どういう流れで公開まで進んでいくのか、全体像を見える化することでユーザーに安心感を与えられるようにしました。


LPを訪れたユーザーは、ページを読み進めるか離脱するかの判断を3秒でしていると言われています。なのでファーストビューはとても重要です。 まずはメインビジュアルのコンセプトを探すため、「寄付」の世界観をリサーチしたり、クラウドファンディングにおける「寄付型」のイメージを整理していきました。

リサーチをもとにコンセプトを「人」に設定し、メインビジュアルを複数案アウトプットしました。ざっくり作成した段階で、Figmaでマーケターや実装者含めチーム全員に共有します。zoomで話しながら方向性を探っていきました。

最終決定した案がこちら

背景の写真は、寄付型プロジェクトの起案者やプロジェクトページに掲載されている人々の写真です。LPを訪れたユーザーに挑戦した起案者がエールを送るような、後押しするような優しい世界観を表現したくて背景に沢山の写真を敷き詰めました。そこにCAMPFIREカラーで大きくコピーを入れることで、CAMPFIREとしての自信を表現しています。


ファーストビューが決定したところで、細かなコンテンツを作り上げていきます。以下のようにルール決めをおこないました。 【寄付型について説明するコンテンツ】ユーザーを優しく誘導できるよう、淡い色合いに。 【CAMPFIREをアピールするコンテンツ】ブランドカラーで目を引くように。

細かなところですが、事例紹介も工夫しています。購入型の事例紹介は、タイトル+数字のみですが、寄付型では、より「人」にフォーカスし、起案者の思いを伝えられる事例紹介にしています。

最終デザイン案はこちら


長々と語リましたが。色々と反省・学びもありました。 今回の私の学びを3つご紹介しようと思います。


私は「デザインの裏側=思考とコミュニケーション」だと思います。見栄えを良くすることは無料ツールで誰でもできる時代です。私たちデザイナーの価値は、思考力やコミュニケーションをもとにデザインを制作していく力だと感じています。 少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました^^