こんにちは!2020年10月に誰もが簡単にはじめられるサブスク動画プラットフォーム「mediable」をリリースしました。主にユーザー側 (動画視聴者) のデザインを0→1でしたので、そのお話を少しできればなと思います。
今回のプロジェクトの概要
チーム規模:10人 リリース期間:6ヶ月 関わり方:プロダクト全体のリードデザイナー プロダクト: https://mediable.jp/about/
多くのマーケットプレイス事業を展開してきたTRIVE GROUPで、次の柱となる事業を模索している中でつくったのが、このmediableという事業でした。
ひとりひとりがこれからメディアとして活躍できる時代に、誰もがクリエイティビティを発揮して生きていける世界を目指しています。
事業内容としては、動画版「note」、もしくはニコニコ動画のサブスク機能に特化したもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
経営陣である程度市場の選定や事業の方向性を決めた後は、mediableチームでひたすらプロトタイプをつくりながらMVPを定義していくことから始めました。
動画視聴サービスという性質上、既に存在している特許なども踏まえる必要があり、体験と法律の規制を両立するプロダクト設計は大変困難を極めました。
一方でチーム全体として、体験を磨き込むことやユーザー視点で考えることがどの職種/ポジション関係なく浸透していたこともあり、細かな要件定義書ではなく、プロトタイプをベースにしたコミュニケーションを最大限活かしてMVPを固めていきました。
特に議論を繰り返したのが、ユーザー側の動画視聴画面です。ここはサービスの中でも一番肝となる画面なので、FigmaだけではなくAfter effectsを使って何パターンもアイデア/プロトタイプ出しをして、より実際の画面に近いもので議論を進められるように心がけました。
プロダクトの骨格が見えてきた段階で、サービスの世界観づくりに着手。
ここでは既存動画サービスとのポジショニングや、ユーザーやクリエイターがサブスク動画であることを理解できる特別感、それでいて動画視聴体験を邪魔しないトーンであることを大事に、世界観を決めていきました。
MVPの定義と体験の磨き込みが何より取り組むべき課題だったので、世界観作りは2週間だけ時間を使うという制約を自ら設けて進めました。会社設立時のコーポレートロゴへの取り組みがチームの財産となっていたため、スピーディーに進めることが出来ました。
こうして以下のようなミニマムな体験をデザインしました。
これだけ限られた時間の中で、速さとプロダクトの品質を両立できているのは、チーム全員が「体験視点」でプロダクトを見ていることが大きいかと思います。
実装やビジデブなどの専門分野はそれぞれに背中を預けながら、共通言語を「ユーザー体験」にしてサービスを磨き上げていく。これによって、初期に必要なMVPを作り上げることだけにフォーカスすることができ、短い時間で最大限のプロダクトを立ち上げ続けることが出来ます。
これがTRIVEのプロダクトづくりの強みです。
サービスのデザインや、チームの進め方で参考になれば幸いです。
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mediableはこちら https://mediable.jp/about/