GMOメディアサービスデザイン部の大澤です。僕は2023年から『ポイントタウン byGMO』(以下、ポイントタウン)のデザイナーとして、サービスのリニューアル・継続的な改善に取り組んでいます。

ポイントタウンは、1999年12月から提供開始。ユーザー数は900万人、アプリダウンロード数は300万を超える、歴史も長く規模も大きいサービスです。(2024年5月現在)

ポイントタウン byGMO (https://www.pointtown.com/)

僕が加入したタイミングで、ポイントタウンは大きなリニューアルのタイミングを迎えており、一方で、僕自身はいわゆる「ポイ活」などユーザーの行動や、業界の理解もほとんどできていない状態でした。

その中で、事業の構造整理や、検証を重ねていくことで、新機能である「ポイントタウンマガジン」は月間100万PV超え、サイト内の回遊率もリニューアル前比125%にまで大きく成長させることができました。

長い期間運営しているサービスをリニューアルするタイミングで、どのようにデザイナーとして価値貢献していくのか?という観点で、今回の取り組みをまとめてみます。

『ポイントタウン byGMO』(以下ポイントタウン)は、業界最大級のポイントサイトです。ネットショッピング、毎日遊べるゲーム、アンケートなどでポイントが貯まり、貯めたポイントは現金や電子マネーなどに交換することができる、いわゆる「ポイ活」ができるサイトです。

前述したように、1999年12月から20年以上提供されており、ユーザー数も900万人以上と、歴史も長く規模も大きなサービスとなっています。

業界最大級のポイントサイト『ポイントタウン byGMO』

ポイントタウンに僕が関わり出したのは2023年のことでした。事業として大幅なリニューアルの必要性が議論されており、その検証のためにデザイナーとして加入しました。

ポイントタウンでは「広告出稿」「オーガニック」「インフルエンサー」の3つを集客の柱としています。

それまでポイントタウンは、オーガニックやインフルエンサー経由での流入に課題があり、新規ユーザー獲得のためにはコストをかけて広告出稿をせざるを得ない状況でした。

今回のリニューアルで解決したかった『ポイントタウン byGMO』の集客課題
広告頼りで、他社のポイントサイトと比べて、集客コストが大きくなってしまっていた

オーガニックについては、他のポイントサイトと比べてサイト自体の構造は変わらないはずなのにSEOの順位は低く、サイト内コンテンツの見直しやソースコードレベルの根本的な改善が必要な状況でした。

インフルエンサー集客についても、他サイトにミートするためには還元率競争をしなければいけないため、状況によっては積極的に動けないことが多く、還元率に頼らなくても紹介してもらえるようなポイントタウンの強みを新たに押し出していく必要がありました。

そこで、今回のリニューアルでは、以下の2つを目的としました。

  • SEO改善 (検索順位を引き上げる)

  • インフルエンサー集客の改善 (紹介されやすいサービスに)

今回のリニューアルの目的
1. SEOの改善
2. インフルエンサー集客の改善

今回のリニューアルは、現在も進行している中長期的な事業戦略に基づいたものでした。最終的に目指すコンセプトに向けた取り組みを複数のフェーズに分け、段階的に検証が行われていました。

今回のリニューアルは、ポイントタウンで中長期的に目指すコンセプトに向けた、2段階目の検証という位置付けだった

すでに記事コンテンツに集客効果があることは検証されており、今回のリニューアルではそれをサイト内に機能追加していくことで、さらなる集客効果が起こるか検証しようとしていました。

さらに、中長期的なコンセプトを意識して、ゆくゆくはユーザーがより関わりやすくなるメディアとしていくことも意図しています。

まずは、リニューアルの方向性を固めていきます。

ここでまず問題だと感じたのは、僕自身がポイントサイトの業界理解や、ポイ活をするユーザーの理解、インフルエンサーの理解をできていなかったことです。

そのため、事業全体の構造を、まずは自分のためにも整理してみました。

ポイントタウンの構造や、今回のリニューアルの要点・目指す状態を整理した

これを整理した上で、リニューアルプロジェクトに関わるチームメンバー4名に見せてみて、確認をしていきます。そうする中で、実は4名の中でも目線が揃っていないところがあることがわかっていきました。

あるタイミングから、この事業整理の位置付けは、自分の理解を深める、というところから、チーム全体でリニューアルの方向性の目線を揃える、ということに変わります。

何度もバージョンをアップデートしながら、認識を揃えていきました。

具体的には、以下のような項目をまとめています。

ユーザーに抱いてほしい感情を体験ごとに整理
新しくつくるマガジン機能を含めた、ポイントタウンのサービス全体のエコシステム
今回のリニューアルによって構造的に変えたい部分を整理

方向性を整理した上で、具体的な体験に落とし込んでいくために分析を行っていきます。

実際のユーザーにヒアリングを行いつつ、カスタマージャーニーや、ペルソナをまとめていきました。この段階では、僕の仮説も含んでいます。

具体的な体験に落とし込むために、カスタマージャーニーやペルソナを整理

また、マガジン機能をポイントタウンのサービスサイト内に実装する上で、サイト内のどこから流入すると良いかを考えるために、サイト内のクリックイベントの調査を行いました。

ポイントタウンのどこにマガジン機能の導線を置くと良いのかを分析するために、サイト内のクリックイベントの分析まで行っていく

その後プロトタイプを作成、インフルエンサーの方にインタビューを行う流れを経て、マガジン機能として「ポイントタウンマガジン」をリリースしました。

『ポイントタウンマガジン』をリリース (https://www.pointtown.com/articles/)

リリース後も、記事ごとの最適化やSEO・インフルエンサー集客の改善を目指して、コンテンツの運用とUI改善を同時並行で回していきます。

リリース後も、記事ごとの検索ボリュームを見ながら、コンテンツ単位で最適化。UIで改善できる部分はサイト側のデザインを改善していく。

改善を繰り返し、リリースから4ヶ月の段階で、ポイントタウンマガジンは月間100万PVを突破。サイト内の回遊率も、リニューアル前比125%となり大きく成長しています。

リリース後4ヶ月で、ポイントタウンマガジンは月間100万PVを突破。サイト内の回遊率も、リニューアル前比125%に

また、このリニューアルは僕自身にも大きな変化を起こしてくれました。

単にデザインの改修を行うだけでなく、事業構造の整理や、中長期的なコンセプトに向けてデータも扱いながら検証を進めていく動き方が評価され、デザイナーである自分の役割範囲も広がっています。

2024年4月には、シニアデザイナーという役職に昇進しました。会社全体から、GMOメディアサービスデザイン部に対する期待も高まっています。

GMOメディアのサービスデザイン部のデザイナーは、事業貢献のために何でもやるというスタンスを持っています。

僕自身も、事業全体のあるべき状態を考えた上で、エンジニアがいない状況ではフロントエンド周りも全部担当したり、数値分析もディレクターと一緒にやっていたりと、デザイナーという枠にとらわれずに動くように意識しています。

結果として、今回のポイントタウンのリニューアルでは、大きく事業数値も高めることができました。引き続きポイントタウンでは、中長期コンセプトを見据えた取り組みでサービス価値を高めていき、デザイナーから事業貢献を進めていきます。

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