スピーディに事業をグロースさせたSTUDIO制作事業のサイトデザインを紐解く

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2020/11/10

皆さんこんにちは。株式会社gazというデザインファームを経営している代表の吉岡です🙇‍♂️
今回は2020年1月にリリースした、弊社STUDIO制作代行事業のLPデザインについて紐解いていこうと思います。

本デザインを作る上での過程や、コンセプトなどを言語化することでこれからデザインを学ぶ方や事業を立ち上げる方の参考になれば幸いです。

【サイトURL】
https://studio-gaz.design/

gazではSTUDIOを利用したWebサイト制作代行の案件を既に複数案件行ってきており、この事業はgazの柱となる新規事業になりうると考え、需要の見込みやユーザーの反応を見るためにもテスト的に立ち上げました。
また本サイトもSTUDIOで制作しています。

▶︎ STUDIOとは?
Webサイトのデザイン・公開・運用までをコーディングなしで完結できる、次世代のノーコードデザインツールです。
【サイトURL】
https://app.studio.design/

本サイトのゴールは
1. この会社にサイトの制作、デザインを頼みたいと思ってもらい
2. お問い合わせをしてもらうこと
と設定していて、そのために以下のことを意識してサイトを制作しました。

■ コンテンツについて:
・他の会社にはない強みの言語化
 例)「日本初STUDIO公認」「アンバサダー在籍」「ワークショップ開催」「既に複数実績あり」
・STUDIOだからこそできることを伝える
 例)「スピーディな納品」「低コストで制作」
・ノーコードツールでもここまでできるという、デザインの守備範囲を伝える

■ 世界観・トンマナについて
・STUDIO×gazを連想させるカラーリング
・通常はホワイトで作成するのがセオリーだが、以下の理由でダークモードチックなカラーを選択
 - IT企業やスタートアップの需要を見込んでいたため、リテラシーの高い方に刺さるカラーリング
 - 制作事例は白基調のものが多いため、ポートフォリオが最も目立つように
 - STUDIOのサイトデザインと対になるようなカラー設定

リリース前にヒアリングやリサーチ等を繰り返し、ブラッシュアップを重ねてリリースするというより、いち早くユーザーの声を拾って軌道修正するのが僕のスタイルです。
なのでひとまずリリースできるクオリティまで作成し、スピード感を重視してリリースしました。

その後は実際のお客さんの反応を見たり、離脱ポイントの洗い出しを泥臭く行ったりしながら、徐々にブラッシュアップしていきました。

このようなリリース後の数値改善でありがちな失敗として、デザイン時に考慮していたコンセプトやガイドラインを意図せずに崩してしまったり、いつの間にかイケてないサイトになってしまったりといったケースがあります。

そうなってしまっては本末転倒ですので、リリース後の数値改善の時に僕は「世界観を崩さずに成果を出すにはどうすれば良いか」ということを常に意識しています。

本サイトの立ち上げ時に狙っていた反応を得ることができました。

その結果、営業をせずとも多くのお問い合わせをいただいており、STUDIO制作代行事業はgazの柱の事業へと成長しました。

流れの移り変わりが早いIT業界において、「スピード」は事業の成功を左右する大きな要因となります。gazのSTUDIO制作代行事業は本サイトを取り急ぎリリースすることでこの波にしっかりと乗り、スピーディに事業をグロースさせることができました。

「このデザインはターゲットに刺さるのか」
「このサイト構成でCVRは取れるのか」

このようなことをあれこれ考えるよりも、
まず仮説を立ててリリースし、検証して得たデータを元に改善していくといったような「仮説・検証」のループをいかに早く回していくかの方が余程重要です。

良いデザインかどうかはデザイナーではなくユーザーが決めることなので、まずは外に出してみるというマインドを大事にしていくと成長も早いのではないかと思います。