DMMプレミアムは、2022年12月にリリースされた新しいサービスです。サービスに関わる広告やLP、CMやプロモーションムービーなど、多種多様な媒体で、幅広い制作物をつくっています。

DMMプレミアムの制作物まとめ

これらの制作物を、現在は8名のメンバーでつくっています。

効率と、品質の両方をチームで高めることが求められる中で、どのように制作体制をつくっているのかまとめていきます。

DMMプレミアムでは、多種多様なステークホルダーとやり取りをしており、多い時には1日10件以上もの依頼がきます。

制作の依頼は、多い時で1日10件以上

そのため、効率的に制作業務を回せるようにする必要がありました。

制作依頼が多い一方で、制作フローは整えられていませんでした。

新しいサービスだったこともあり、当時はDMMプレミアムの制作に特化したチームも置かれておらず、制作の依頼もさまざまなチームに行われていました。

制作の依頼はまばらに色々なチームに行われていた

効率性と品質を高めるため、制作ラインを一本化していくことから取り組み始めました。

まずは、多種多様なステークホルダーからの依頼を一本化していくことから始めました。

そのために、コミュニケーションラインと、タスク管理のしくみをつくっていきました。はじめに、制作チームを立ち上げて、さまざまなチームに対して散らばっていた依頼を一本化させました。

チームを立ち上げ、依頼ラインを一本化した

さらに、Slackで依頼チャンネルを作成、依頼をする場合のルールも明記した上で、窓口を統一し、タスクを管理しやすくしました。

Slackに依頼チャンネルを作成

集まった依頼は、一覧で管理できるようにスプレッドシートを使ってタスク管理しています。

タスクを一覧で管理できるように

タスク管理の目的は、どこにどれだけ負荷がかかっているかを測定し、効率化につなげていくことです。

そのため、タスクごとにかかった時間もメンバーから簡単に入力してもらうようにして、負荷を削減できる部分を探っていきました。

測定の結果、一番時間的コストがかかっており、継続的に制作をする必要があるバナー制作とキャンペーンLP制作のテンプレ化を進めました。

測定の結果、時間的コストがかかっていたバナー制作をテンプレ化

キャンペーンLPもテンプレ化

テンプレの有効性を測るために、工数削減率も測定しながら改善を行っています。

コストは大幅に削減でき、チームとして制作時間に余裕が生まれた

テンプレができたことで余裕が生まれ、品質的にも属人化を防ぐことができ、さらに幅を広げた制作にチームとして取り組めそうな状態になってきました。

余裕ができてきたため、メンバーに任せる案件をそれぞれが伸ばしたいスキルに応じたものにするなど、制作の幅を広げることを目指し始めます。

そして、そのタイミングで、スキルのばらつきがあっても品質を維持できるようにレビューの強化に取り組みました。

具体的には、毎日の朝会のあとにレビュー時間を設けるようにしています。ここには誰でも参加可能なので、他の人のレビューも聞くことができます。

毎日行う朝会のあとにレビュー時間を設け、誰でもレビューを持ち込めるようにすることで、制作の幅を広げるチャレンジをチームとして推奨していく

レビューに力を入れたことで、同じようなレビューをまとめてチームとしてのレギュレーションをつくれそうな状況になってきました。

そこで、レビューを積み重ねた結果を、キービジュアル、PRプロモーション文言など、さまざまなガイドラインに落とし込んでいます。

キービジュアルのガイドライン

PRプロモーション文言のレギュレーションをまとめたもの

レギュレーションを固めたことによって、より迷いなく制作に取り組めるようになり、品質と効率両方を高めることに貢献しています。

体制改善に取り組むまでは、今来ている案件をどう消化するか?という観点でしか制作ができていませんでしたが、今回のようなしくみづくりに取り組んできたことで、3週間先、2ヶ月先、、と先の目線を持って動くことができるようになっています。

一例として、「DMM TVまつり」という企画のロゴ制作では、依頼から提案までの期間がかなりタイトでしたが、事前に見通しを持って他案件を調整できていたため、うまく調整して、メンバー成長も意図したチャレンジングなアサインをすることができました。

DMM TVまつりのロゴ制作のパターン
先々まで案件が管理できていることで、グラフィック力を高めたいメンバーの成長を意図して、チャレンジングなアサインが行えた

今回まとめたDMMプレミアムのように、立ち上げ直後のサービスにおいては制作フローが整っていないことも時々あると思いますが、チームをつくり、しくみを整えていったことで、安定した制作体制にすることができました。

このような制作体制の構築のほかに、ブランドとしてのレギュレーション制作を実施することによって、他チームや代理店の「生産性」と「品質」の向上にも取り組んでいます。

引き続き、しくみで生産性と品質をコントロールしていきます。

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