コロナ禍でつくった、SmartHRの「顔写真入り名刺」

こんにちは!SmartHRのコミュニケーションデザイングループ(以下、コムデ)のnamです🧚‍♀️💫

コロナ禍で名刺を使う場面もめっきり減りましたが、実はSmartHRでは今年「顔写真入り名刺」を作成し、現在一部メンバーでテスト運用しています。

まず、既存のSmartHRの名刺はこちら。

“SmartHRらしさ”のひとつとして大事にしている「親しみやすさ※」を角丸加工や紙質(手に馴染みやすいマシュマロCoC)で表現しています。おかげさまで職種問わず好評いただいており、SmartHRで長く使われ続けています。

SmartHR Design Systemの基本原則である4つのパーソナリティのうちのひとつ。

一方、今回ご紹介する「顔写真入り名刺」はこちら。

名刺としてはなかなかのインパクトです。

既存の名刺とは打って変わって、

・角丸加工はナシ

・名刺としては珍しい紙質

・中央に上半身の写真が大きめに入る

などとユニークな部分が多くあります。

今回は、そんな顔写真入り名刺が生まれた背景や制作上の工夫についてお話ししたいと思います。

「オフラインでの信頼関係づくり」が制作の起点

きっかけは、毎週金曜に全社で行なっているモム会議 (※) での「顔写真を入れた名刺を作りたい」という関西支社のメンバーの提案でした。

※ モム会議は、経営会議に出すまでもないちょっとした疑問や相談などを議案として出して、みんなで揉んで考えるという場。社員であれば誰でも参加可能で、誰でも議案を出せる会議。

提案内容を要約すると、

  • (主に)地域拠点のセールスメンバーにとっては個人間の信頼関係で仕事が進むケースががある
  • そのためにはまず「顔を覚えてもらう」「顔を覚えてもらえている」ことが重要である
  • よって、名刺を見返した際すぐに想起してもらえるような顔写真入りの名刺が欲しい

とのことでした。

これはデザイナーでは気づきづらい観点でした。と同時に、工夫次第で営業ツールとしての名刺のポテンシャルを引き出せそう!と感じました。

目的意識と遊び心で考える

今回、顔写真を入れたい「背景」と「目的」が明確なので、需要があるメンバー分のみでテスト運用してみることを前提に、どんなかたちがSmartHRらしいのかに焦点を置いて考えました。

シンプルに顔写真をアイコンのように入れた「いわゆる」な名刺にするだけでは(工夫が感じづらく他の名刺に埋もれてしまうため)今回の目的達成には繋がりづらいよね、という共通認識のもと、SmartHRらしさとセールスメンバーのその人らしさも伝えられ、どちらも記憶に残るような名刺を模索しました。

デザインのアイデアが出たきっかけは、地域拠点のメンバーとのオンラインでのヒアリングの場でした。同席していたコムデの 関口 (sekig) から、「バーチャル背景、よく商談の場でも話題の一つになるから、リアルな名刺もそっちに寄せてみては?」と提案がありました。

SmartHRのウェブ会議ではコムデのみやもとがつくったウェブ会議用バーチャル背景 が主に使われており、メンバーに定着していたことに加えて、

  • 縦横比率が名刺と近い(再現性が高いものが作れる)
  • 名刺としては見慣れないデザインでも、コロナ禍でウェブ会議が一気に普及したことでコンテキストの説明がしやすそう(商談のシチュエーションを連想させやすそう)
  • インパクトのある名刺で話のネタにしやすそう(記憶にも残りやすそう)

→結果、顔を覚えてもらうための後押しになりそう

という理由から、「ウェブ会議っぽい名刺」案に決まりました。

ちなみに、このバーチャル背景は元々ウェブ商談時の名刺代わりとして作られたので、それがまた物理的な名刺としてつくられるのはなんともメタだなぁと思いました。笑

ディテールまで「ウェブ会議っぽい」

目的や方向性が明確になったため、細部は詰めやすかったです。

例えば紙質。反射するディスプレイに見立てて、名刺としては珍しい強い光沢のある紙(キャストコート紙) にしました。

デザイン上で意識したことは、名刺として整えることよりも「ウェブ会議っぽいもの」に振り切ったことです。名刺という堅めのアイテムでも、お客さまとの業務コミュニケーションツールとの組み合わせであれば相性が良く、大きく振り切りやすい(遊び心を入れやすい)と考えました。

例えば、一般的な名刺デザインであれば、会社名、部署名、氏名、電話番号などの情報は片面に集約させることが多いですが、今回は質感や見た目共にウェブ会議画面に寄せることを優先しました。半端に名刺に寄せるより、ここまで振り切ることでオリジナルの営業ツールとして成立させる狙いがあります。

リモートワーク下での写真撮影の工夫

今回メインとなる顔写真は、あえてカメラマンによる撮影ではなく「ウェブ会議ツールでの自撮り写真」を使用しました。

理由としては、

  • 緊急事態宣言解除の見通しが立ちづらかったため、オフィスやスタジオでの写真撮影がむずかしい状況であったこと
  • 本名刺を使用したいメンバーが主に地域拠点メンバーであること(撮影の工数や素材回収コストがかかってしまう)
  • 自撮りの場合、どうしても画質など写真としてのクオリティは劣ってしまうが、今回はウェブ会議画面を模しているため逆に自撮りのデメリットを生かしてそれっぽく見せられること

がありました。

ただ、自撮り写真とはいえ名刺はブランドイメージに紐づきやすいアイテムなので、一定のクオリティを満たすため撮影ガイドラインも用意しました。

このガイドラインを読めば、撮影者がかんたんに一定のクオリティで撮影できるようとにかく丁寧な説明を心がけました。

(PhotoBoothなど)Macで自撮りを撮る方法は様々ですが、弊社メンバーが日々の業務で使い慣れているウェブ会議ツール(Zoom)を使って撮影してもらうことにしました。

ただ依頼するだけではなくWhyもきちんと伝えることで、相手に納得感を与えてアクションに対しての意識を高めるねらいがあります。

メンバ️ーには「このマニュアル通りに写真撮ってください」と伝えるだけなので、コミュニケーションコストを最小に抑えてスムーズに自撮り写真素材を回収することができました👍👍👍

メンバーからの反響

後日メンバーに使用感をヒアリングしてみたところ、

・他とは違った名刺デザインだけでなく、素材も珍しいことからお客様とのアイスブレイクにしやすい

・地域拠点がある強みを活かして、訪問時に使える手札があること自体が助かる

マスクでの商談でも顔を覚えてもらいやすい

・イベントで終日マスクで過ごしていても、相手に顔がわかる安心感を与えられた

と、狙っていた効果以外のメリットまで生まれていました 🙌

一方で、

・緊急事態宣言期間中以外は訪問での商談になる企業がほとんど(ウェブ商談ベースの考え方はまだ浸透していない)なのも事実で、アイスブレイクには出来てもこの名刺を普段のSmartHRの商談イメージとしては紐づけづらいかも

というフィードバックもあり、写真入り名刺をどういう位置付けにするかで改善できるのかも?と思ったりしながら、現在アップデートを試みています 💪

さいごに

今回ご紹介した顔写真入り名刺はテスト運用段階のものですが、こうした「まずはスモールスタートしてみて様子をみて進めてみる」という動き方はSmartHRでは珍しくなく、むしろよくあります。

この環境のおかげで日々色んな施策にチャレンジしやすく、周りのメンバーも仲間のチャレンジにとても協力的です。それは、頼もしいメンバーと共に成長できるチャンスが多いだけでなく、メンバー同士の信頼関係を築ける機会が多いとも言えます😌

今回顔写真入り名刺をつくってみて、名刺という一見アレンジが難しそうなアイテムでも目的意識を持って向き合えば、考え方や工夫次第で新しい営業ツールになりうると感じました。

また、「まずは顔を覚えてもらうことの重要さ」や「顔が見えることで、商談相手に安心感を与えられる」など、デザイナー職の私では気づけない観点が多く、学びになりました。

同時に、わたしたちコムデが拾ってかたちにできるボールはもっと色んな場所に転がっているのかもと思いました。このボールを自ら拾いにいけるのは事業にコミットしながら働けるインハウスデザイナーならではの強みだと思うので、これからもSmartHRとのさまざまなタッチポイントを大事にしていく組織でありたいなと改めて思いました。

そんなわたしたちコムデは最近頼もしいメンバーが増え、これまで私一人で担当していたノベルティを中心としたオフラインアイテム施策を複数人で担当できるようになりました(歓喜)。今年も残すところあと2ヶ月ですが、年内にも色んなアイテムが登場予定なので続報もお楽しみに!

わたしたちについてさらに詳しく話を聞いてみたかったり、他にも聞いてみたいトピックがある方はこちらまでお気軽にどうぞ🙋‍♀️

https://gallery.cocoda.design/smarthr

🧚‍♀️💫

💡フォーラムは、デザインケースについてあなたなりの視点や活用の仕方を、自由につぶやく実験的な機能です。

コロナ禍でつくった、SmartHRの「顔写真入り名刺」のサムネイル画像

コロナ禍でつくった、SmartHRの「顔写真入り名刺」

namnam

2021/10/31

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