ZEALSでコミュニケーションデザイナーチームのリーダー・マネージャーをしているしんしん(宮本)です。

普段は主にAIチャットボットの会話設計や改善をしながら、チームのマネジメントにも携わっています。

今回はチームのキックオフについてまとめたいと思います。キックオフ後、チーム全員が行動を起こせるように以下の5つに気をつけて設計しました。

  • キックオフ後の理想状態の明確化
  • 情報のブレイクダウン(抽象→具体)
  • アウトプット品質の基準づくり
  • ネクストアクションのタスク化
  • 意思決定の背景や想いの伝達

先日、ZEALSのコミュニケーションデザイン組織体制が大きく変化し、新しいチームのリーダーに就任し、チームのキックオフを行いました。

会社の組織変更に伴ってキックオフを実施

組織の変化についてはこちらにまとめているので、詳しく知りたい方は読んでみてください。

既存のチームに僕が加わるという状況だったので、いわゆる新参リーダーでした。リーダーとしてまずはメンバーから信頼してもらい、チーム一丸となって目標達成するためには、チームキックオフは重要な場でした。

キックオフ終了後は、全員の目線が揃い、掲げている目標に向けて素早い立ち上がりを実現できたのではないかと思います。

まず最初に、キックオフ後チームメンバーにどういう状態になってもらいたいかを定めました。

CD・・・コミュニケーションデザイナー
KO・・・キックオフ
NA・・・ネクストアクション

いきなり今後のアクションや戦略を伝えても、文脈を理解できないので、全社の目標→部署、チームの目標→戦略と具体的なアクション→実現するための組織体制…という順番で、徐々にブレイクダウンしていくようにアジェンダを設定しました。

抽象→具体の話になるようにアジェンダを設定

聞き手であるメンバーからすると、会社や部署の目標売上を聞くだけでは、話が大きく自分ごと化しづらいと思います。したがって、セクションの最後には「どうやったら達成できるのか?」とメンバーの声を代弁するようなワードを入れ、次のセクションに移るように設計しました。

1枚目から3枚目までは売上目標を、4枚目はメンバーの気持ちを代弁するスライド

戦略説明のパートでは、実際の成功例を引用し、どこまでやれば品質の高いアウトプットになるかの基準を明確にしました。

実際のサクセスケースの一部

サクセスケースを踏まえ、アウトプットの基準について共通認識を取りました。

クオリティの高さについて言語化して共通認識を作る

今後の流れは、タスクベースに分解して道筋を示すようにしました。こうすることで、メンバーが迷わずアクションすることができます。

今後の大枠の流れをタスクで順番に示す

今回チームを2つに分けたのですが、分けた背景やリーダーとしての個人的な過去の反省など心情の部分もオープンにすることで意図や目的が伝わるようにしました。

過去の反省もオープンにする(しんしんは私のニックネームです)

最後にパフォーマンスを出せるチームの秘訣について、自分なりの考えを伝えました。メッセージ性の強いものは伝えるタイミングを間違うと逆効果にもなりうるので、スケジュールや具体のアクションを全て説明し、質疑応答も経て疑問点も解消された後に伝えるようにしました。

当事者意識をもってもらうためにチームはみんなでつくるもの、というメッセージでキックオフを締めました

このようにさまざまな工夫をしてキックオフを実施したことで、自分達が何のために目の前の目標を目指すのか、目線を揃えることができたんじゃないかなと思います!

自分達の目標が、会社にとってどういう意味があるかがわからないと、モチベーションも上がりきらず、パフォーマンスが最大化できないと思っているため、働く上で大事なスタンスや思いを醸成する機会になったのではないかと思っております。

キックオフ後の集合写真

ZEALSのコミュニケーションデザイナーの主な業務は、チャットボットの会話設計ですが、今回のキックオフの場づくりもコミュニケーションデザインの一環だと思っています。

聞き手を顧客と考えたときに、相手にどうなってもらいたいのか、そのためにどんな順序で何を伝えたらよいのか、どんなタイミングでどんな言葉をかけると嬉しいのか、などを考え抜くことがコミュニケーションをデザインするということだと思います。

まだまだ僕自身未熟なリーダーではあるため、大きな目標を達成するにはメンバーの力を最大限に引き出すことが一番重要だと考えております。そのために、「今自分が向き合うべき問いは何か?今とるべき最良の意思決定は何か?」を常に最大限考えきり、メンバーと一緒に成長してチームの目標達成をし、会社の掲げている未来に少しでも前進できるように尽力していきます!

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