SmartHRコミュニケーションデザイングループのみやもとです。

2020年2月にSmartHRに入社してから、約1年間、大きいプロジェクトから細かなものまで、様々な制作に関わっています。

中でも5周年記念サイトのデザインについては、こちらでまとめているので、よければ覗いてみてください。

今回は、SmartHRのカスタマーサクセスが実施しているウェビナーを取り上げながら、デザイナーとしての関わりや、意識していたことをまとめていこうと思います。

マーケティングチャネルの一つとして、ウェビナーを行うことはBtoB企業なら当たり前になってきているのかもしれません。

SmartHRでは、マーケティングだけでなく、CS (カスタマーサクセス) でも新しい機能の説明や年末調整に関わることなど、サービスを使ってくださる企業様がサクセスできるようにウェビナーを実施しています。

例えば給与明細をサービス上で発行できる機能について。

このように使い方はもちろん、

労務の現場で、どのようにSmartHRを活用していくと良いか、に関するアイデアも盛り込んだ内容になっています。

現在ではウェビナーの種類も増え、数でいうと昨年はおよそ16種類(※)のウェビナーが実施され、合計約1500名に参加いただきました。 ※新型コロナウイルスの関係で一部、セミナー形式の録画動画での提供となりましたが、それも含めてカウントしています。

SmartHRのCSが行った初のウェビナーは、2018年10月に開催した「オンライン雇用契約機能ウェビナー」です。(雇用契約機能は昨年「文書配付機能」とリニューアルされました。こんなところにも歴史を感じます)

そこから私が入社するまでの約1年半の間、デザイナーの関与はほぼ無い状態で運用されてきました。

  • 当時のウェビナーでは言葉だけでプロダクト概念や機能説明をすることが難しい
  • わかりやすい資料だ、とは決して言えなかった

といった課題があったそうです。

もともと制作会社に所属していたこともあり、SmartHRに入社した当初、「CSって何してるの?」ぐらいの認識だった私は、SmartHRのCSがすごく幅広く活動していることを知り「こんな部分まで!めっちゃ良いサポートしてる!」と感動したことを覚えています。

一方で、CSグループのみでウェビナーをやりくりしていたため、デザイナー的な目線で、まだまだ改善できそうなポイントも多くありました。

わかりやすい部分で言うと、以下のような場面で、右上の喋っている人の部分と資料が重なって見にくいところがある、などです (資料をつくっている時には意識しづらいポイントですよね)。

ウェビナーをわかりやすくすることで、さらにお客様のサクセスを支えられると思い、まず、ひとつひとつ資料の修正に取り組みました。

資料としてレイアウトを整えることはもちろん、動画を見ながら、音声だけで長く解説していてわかりにくいシーンや、言葉では重要だと触れているにも関わらず資料上注目しにくくなっているもの、また、純粋に視聴者として疑問に感じた部分など、改善ポイントをリストアップしていきました。

デザイナーが資料をつくることを考えると、figmaなどのデザインツールを活用した方が、使い勝手や表現の幅も出ます。

一方で、今回のウェビナー資料のような「継続的に運用していくもの」「新規でどんどん作成するもの」などは、デザイナーがいなくても本業のメンバーの変更したいときに変更でき、かつそれが高い品質で運用できることが重要だと考えています。

そのため、各資料をCSメンバーが編集・新規作成しやすいように、テンプレートを適応したり...

Box (https://www.box.com/ja-jp/home)というCSメンバーが使っているドキュメント管理ツールをつかって、資料を管理・共同編集するようにしたりしました。

そして、ブラッシュアップされたウェビナー資料が増えてきたり、体制も整ってきたりする中で、CSのメンバーがデザイナーに頼ることなく自立駆動で資料テンプレートをつくってくれました! (sudareさんありがとうございます🙏)

よく使うパーツや、機能を表すアイコンがまとめられていたり

頻出スライドをまとめていたりしています。

表紙や、Q&Aスライドなど、定型化しやすいものもまとめています。

現在では、私がすべてのスライドに手を入れることはなくなり、レビューや部分的なサポートをするだけで運用が回るようになっています。自走してくれているCSの方々に本当に感謝です。

このように、デザイナーが入り、運用体制ができていき、テンプレートなどが充実してきて、やがてデザイナーがいなくても回っていく、というような「デザイナーがいなくても回る状態」は、一つの理想なのかもしれません。

SmartHRのCSは本当に幅広くサポートをしていて、私自身もCSの業務をキャッチアップするのに半年ぐらいかかりました。

例えばエンタープライズ (規模の大きな企業様) に向けて、「エクセルを使用して、その企業にあったSmartHR導入プロセスをまとめる」というようなことをやったり、契約企業の担当者の方が、社内にSmartHRを導入することを周知するためのポスターを作成したり、担当者が社内告知に便利なアイキャッチを作成したり。

より良いCSのためにデザイナーができることや、やってきたこと、まだまだたくさんあるので、今後も発信していこうと思います!

最後に、先程もお名前が出てきたsudareさんから嬉しい言葉を頂いたので、それをご紹介して締めたいと思います。

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