バクラクでは、毎月のように新しいプロダクトや新機能が立ち上がります。現在16つのバックオフィス業務に対応するシリーズを展開し、シリーズ累計の導入社数は20,000社を超えています。
そんなバクラクのコミュニケーションデザインチームでは「つくる前に原液を取りにいく」という働き方を組織として強く意識しています。
今回はそんな私たちの働き方や思想をより濃くまとめるために、デザイナー4名とデザイン部 部長の野崎で語った記録を公開します。
ーー まずはみなさんの自己紹介をお願いします。
yamachan: はい、私たちはLayerXのバクラク事業部に所属しているコミュニケーションデザインチームです。
現在メンバーは育休中の方を含めて8名います。その上長として、デザイン部 部長のzakkyさん (野崎) がいるような体制です。
これまでの活動については以下の事例を読んでいただくとイメージが湧きやすいかなと思います。
ーー バクラクのコミュニケーションデザインの魅力は何だと思いますか?
sahalog: 魅力でもあり、最大の難しさは「バクラク」シリーズが急拡大しているからこそ、「事業群のどこを世の中に魅力として伝えるのか」を選ぶことに責任を持つ必要があるということです。
zakky: そうですね、プロダクトの立ち上げ速度も増していて、昔は数ヶ月に1つだったのが、今では気付けばどんどん新しいプロダクトが立ち上がっています。
yamachan: 10以上プロダクトがあるので、逆にいうと関われるチャンスもたくさんありますよね。
コミュニケーションデザインチームも少しずつ組織拡大しているものの、まだ人数は充足してるわけではないので、業務も細分化できていません。
なので、それぞれがサービスサイト、営業資料、プレスリリース、展示会など本当に幅広く数多くのクリエイティブ制作に関わっています。
ーー そんな環境で、働く上で意識しているのはどんなことですか?
yamachan: いくつかポイントはあるんですが、一番大事なのは「職種を区切らない」ということかなと。
例えば私は、LayerXに入ってからマーケティングの意識を強く持って仕事をするようになりました。
年間30回以上出展しているバクラクの展示会ブースにおいても、毎日展示会のチームメンバーと会話しながら、訴求やターゲットの掘り下げ、振り返りの仕組みの設計など、本当にあらゆるアクションを一緒に進めていきました。
展示会では、毎回私もブースに立って接客をしていました。現場での課題や肌感まで深く理解しながら、デザインからマーケティングにどう貢献できるかを常に考え続けていました。
zakky: この辺りの距離感のつくり方は、すごくバクラクのコミュニケーションデザイナーに求められるところです。依頼されたものをつくる、というだけではやっぱり足りないんですよね。
バクラクでは無数のプロダクトが同時並行で立ち上がっているので、コミュニケーションデザイナーとしては「今は何が事業として重要なのか」「何の指標を高めるべきか」という視点を持って、デザイナーの枠を超えて動くことが求められます。
KPIを自分ごとにして、マーケターや営業の意識を持って事業を伸ばすことにこだわるのがバクラクのコミュニケーションデザイナーのスタンスだと思います。
ーー とはいえマーケティングの知識をデザイナーみんなが初めから持っているかというとそうではないと思うのですが、そこはどう補っていますか?
yamachan: これは、メンバーの目線からすると、レビュー体制があることが大きいですよね。
sahalog: ですね。入社してから驚いたのは、デザイン面とマーケティング面の両方の視点をレビューしてもらえる体制があることでした。
週に2回、コミュニケーションデザイナーの定例があるんですが、そのうち1回はzakkyさんとブランドマーケティング部 部長のsamさんから、それぞれのプロジェクトに対して詳細なレビューをもらえる時間になっています。
デザインレビューだけではなくて、「なぜこの施策をやっているのか」「どの数値を上げるために、どんな打ち手を設計しているか」をクリエイティブとマーケティングの両方から強くレビューいただけるので、その繰り返しで考え方が養われていく実感があります。
yamachan: デザイナーとしてこれまで働いてきた身として、本当にありがたい時間ですよね。向き合ってもらえることにしっかり応えるために、準備もしていきますし、自分だけでは無かった成長が起こるなと思います。
あとは、他のメンバーの考え方や、そこに対してのレビューも見れるので、その中で得た知識を他のプロジェクトに反映することもできます。
ーー 10以上プロダクトがあると、一つひとつの理解も難しいのではないかと思いますが、どうキャッチアップしていますか?
yamachan: これも難しいポイントですが、やはり「職域を超える」という意識が大切なんじゃないかなと思いますね。
sahalog: そうですね、私たちはコミュニケーションデザイナーでありつつ、プロダクトの理解を欠かさないことにもこだわっています。
例えば、今は育休中なのですが前回もCocodaで事例を出したkougaさんは、サービスサイトのリリースのためのモーション設計において、「プロダクトで意図した価値や設計を正しく反映できているか」という観点から、密にプロダクトデザイナーとコミュニケーションを重ねた上でモーションを詰めていました。
このような動きがバクラクという新しい価値のプロダクトのコミュニケーション設計では必要なんだと思っています。
yamachan: kougaさんみたいな動き方は理想的ですよね。もっと踏み込まないといけないな、とよくみんなで話しています。
ーー プロダクトデザイナーとコミュニケーションデザイナーで密な連携をしているのは、他社を見渡しても珍しいなと思いました。
zakky: これは、組織づくりとしても意識しているポイントですね。
バクラクは、AI SaaSという新しいサービス形態を取っているため、価値やコミュニケーションの設計については多くの検証が必要になります。
さらに、そんな新しい価値を持ったプロダクトを、マルチプロダクトとして無数に立ち上げていくので、プロダクトとコミュニケーションの密な連携は欠かせない要素なんですね。
だから、デザイン部としてもプロダクトデザイナーとコミュニケーションデザイナーは一つの組織に所属するような体制を取って、連携が起こりやすいようにしています。
nakky: 私は、実はプロダクトデザイナーとしてLayerXに入社したのちに、コミュニケーションデザイナーに転籍しています。
プロダクトの理解があるからこそ、誰とどう連携すればプロジェクトを進める上で必要な情報が得られるのかは土地勘がありますし、バクラクにおいてこのような「プロダクトとコミュニケーションを行き来できるデザイナー」は重要な存在なんじゃないかと思っています。
zakky: nakkyさんみたいな方がどんどん生まれることは、組織としても歓迎したいことで、デザインスキルや経験以上に、職種を超えて飛び込んでいけるスタンスが大事だろうと考えています。
ーー 無数に新しいプロダクトが立ち上がる時に、何を訴求として強めるのかの判断も難しいところかなと思いますが、どう考えていますか?
zakky: 一番のポイントは、事業の文脈を理解した上でクリエイティブの重点を決めていくという考え方だと思います。
事業の方針を理解していないと、本当は時間をかけなくていいものに時間をかけてしまうことがあります。
いま社会的にどういう波が来ていて、事業としてどのプロダクトに力を入れているのか。ブランドとしてどう見せていきたいのか。そういう理解があると、こだわるべき場所が見えてきます。
なので、デザインスキルは大前提として、前述したような「KPIへの責任」、「事業や顧客の理解」が何よりもバクラクのコミュニケーションデザインにおいては大切になると考えています。
yamachan: 少し話は逸れますが、AIに代替できない価値というのもここになりますよね。
営業資料やサービスサイトも言われたものをつくるのでなくて、営業の現場でどのような会話がされているか、何が顧客にとって価値になっているかを1次情報で把握して、それを形にしていけるか。
あとは、つくって終わりではなくて、つくったものを使ってもらった後に、チームで課題を洗い出して改善していけるか。
このような事業と顧客の間に立っていく動きはAIにはできないことなので、そういう意味でもデザイナーとしてやることの認識をアップデートしないといけないなと思います。
ーー ここまでの話を総合すると、バクラクのコミュニケーションデザイナーとして活躍するために、どういう働き方が重要ですか?
zakky: 一言でいうなら「つくる前に、原液を取りにいく」ということの徹底なんだと思います。
事業や顧客のことを誰よりも理解している状態になるには、誰かから聞いた2次情報ではどうしても薄い理解になってしまいます。
いくつもの新しい価値を持ったプロダクトのコミュニケーションをリードしていくためには、1次情報を自分から取りにいかないといけません。逆に言うと、nakkyさんのように踏み込む力があればパフォーマンスできる。コミュニケーションデザインの経験の長さは後からでも身につけていけば良いということだと考えています。
yamachan: バクラクのコミュニケーションデザインチームはすごく手厚くレビュー体制も整えてくれています。でも、だからこそ「チームの外に出ていかないといけない」という意識で働いています。
デザイナーで話しているよりも、どれだけ粗くても事業部の営業やマーケターと話しにいって生の情報に触れることや、顧客と直接触れられる環境に行くことを繰り返す方が得られるものは多いように思います。
これは勇気がいることですが、バクラクではみんながそのような踏み込む姿勢を歓迎してくれるので、デザイナーの枠を超えていくことに飛び込むほどに結果も付いてくるんだと感じています。
sahalog: バクラクのコミュニケーションデザインチームには、コミュニケーションデザインに特化したマネージャーは置いていなくて、全員がプレーヤーです。
もちろん、zakkyさんやsamさんのように広く俯瞰して見てくれる存在はいますが、自律的にみんなが動いていくことが大切です。
私も前職ではマネージャーをしていましたが、今はガッツリ手を動かしています。バクラクでコミュニケーションデザインをするなら、とにかく原液に近い場所で仕事をした方が楽しめると思っていますね。
ーー 原液を取りにいくために踏み込むこと。事業に関わらず根本的な姿勢だなと思いました。最後に、これからのバクラクコミュニケーションデザインチームについて教えてください。
yamachan: バクラクのコミュニケーションデザインチームは、これまでの検証期を終えて、組織拡大期に入っています。
役割を細分化していくタイミングで、さらに今回まとめたようなスタンスを意識して動ける一枚岩なチームにしていかないとなと思っています。
sahalog: これまでの蓄積で社内からの信頼も高まっていますし、少しずつメンバーも増えています。
10以上のプロダクト群をベストな形でコミュニケーションするにはまだまだ組織体制は足りていないので、採用活動は積極的に行っています。
ただ、人が増えたら完成、ではありません。メンバーは増えても、目指すことは変わらない。職種を超えて一次情報を取りにいき、KPIに責任を持ち、事業文脈で提案する。 「原液を取りにいく」姿勢を濃くし続けること。その繰り返しから、事業もチームも成長し続けることができるはずです。そうして、バクラクの価値をもっと世の中に広げていきます。