SmartHRのbebeです。
コミュニケーションデザイングループ(社内略称:コムデ)のマネージャーとして、組織づくりを中心に、必要に応じて新規プロジェクトの推進なども担当しています。
昨年(2021年)コムデの組織図や、役割、活躍するデザイナー像についてまとめました。
今年に入ってから、こちらでご紹介した組織体制から若干変更した新しい体制で活動しています。(もう半年過ぎてしまった。早すぎでは?)
こちらがその新しい体制です。
変更後は以下4つのユニット、マネージャーは2名の体制になりました。 ・Service Design ユニット ・Brand Design ユニット ・Brand Management ユニット ・Direction ユニット
ご参考までに、変更前の組織図はこちらです。
今回は新しくなった体制について、変更した背景と内容をご紹介します。
デザインマネージャーの方々、コミュニケーションデザインの組織づくりに私と同じく日々七転八倒、悪戦苦闘されている同士の皆さまに、少しでも参考になれば幸いですし、ぜひ他のコムデ組織の様子も教えていただきたいです...!(切実)
前回の記事で書いたように、コムデでは全部署といっても過言でないほど幅広いチームと関わり、多種多様な制作物を扱っています。 □コムデが関わっているチームの例
□コムデが担当する制作例
SmartHRは企業として今も成長を続け、今では社員が600名を超えるまでになってきました。 一方で、人が増えるとそれだけできることも増える反面、新しい課題も生まれています。
■最近の課題例
・各制作単位の最適化は進んでいるが、部署横断した顧客体験の設計はまだまだこれから
・人が増えチームが大きくなったことで、誰が関わっても一定の品質を損なわないための仕組みがより必要になっている
・大規模施策や複合的な制作が増えたことで、関係者の数や制作ボリュームが拡大し、デザイナーのディレクション兼務に限界が来ている
・プロジェクト体制や制作要件が、人それぞれのやり方に依存しているため、役割・要件の認識ズレなどでお見合いになることが増えている
これらは課題の一部ですが、総じて「個々の制作からチームでの制作へ」組織としてのレベルアップが必要な場面が増えていると感じます。
その背景から2022年のコムデグループの方針「組織として強くなろう」と、それをブレイクダウンした4つの注力ポイントを立てました。
今回の体制アップデートもこの「組織として強くなろう」に焦点を当て、具体的に以下3つの実現を目指してアップデートしました。
1. 一貫したサービス体験設計を行う 2. “SmartHRらしさ”を強固にする 3. 制作の環境づくりを行う 改めて、新しくなった体制がこちら。
それぞれの内容をご紹介します 👉
「Visual Communication ユニット」 「Direct Communication ユニット」 これら2つのユニットを統合して「Service Design ユニット」になりました。
2つのユニットは、主にビジネス領域のデザインに活動の軸を置き、おおよそ以下のように役割が分かれていました。
- Visual Communication ユニット:
- マーケティングに関わる制作が軸(主に認知獲得のための制作)
- Direct Communication ユニット:
- セールス・カスタマーサクセスに関わる制作が軸(主に導入〜活用サポートのための制作)
これまでの組織拡大で全社的に役割が専門化・細分化する中で、コムデもまた担当役割・ユニットを分けてきました。 しかしこれは「社内コミュニケーションの都合」に起因した分かれ方であって、顧客に提供する「SmartHRの体験」を考えればチームは一つであるべきです。 我々がそのようにコミュニケーションできていなければ体験の分断も起こりやすくなるでしょう。
このサービス体験を一貫したものにしていくため、今回2つのユニットを統合しました。 とはいえ、これはデザイン組織だけで取り組んでも実現しきれません。 まずは自グループから、そして並行して部署横断的な働きかけを増やして全社的な活動に広げていきます。
□ Service Design ユニットの活動事例
これまで1つのユニットで活動していた「Brand Communication ユニット」を分割し、以下の2ユニットになりました。
「Brand Design ユニット」 「Brand Management ユニット」
デザイン制作に関わる人、ツールやコンテンツを使って伝える人、すべての人のアウトプットは結果的に"SmartHRらしさ"の表現につながっています。 組織拡大によって人が増えても、誰でも適切にSmartHRらしい表現を実現できるように、Brand Management の活動に力を入れていきます。その目的から今回ユニットを分割しました。
ユニット自体は分かれた一方で、共通して扱う"ブランド”について向き合い考える活動はこれまでと変わらず一つのチームで行っていきたいこと、コミュニケーションの分断を割けたいことから、一つのユニットで行っていたミーティングやSlackチャンネルの運用などは変更なく一緒に活動を続けています。
■ Brand Management ユニット
Brand Management ユニットは「"SmartHRらしさ"のアウトプットのために仕組みと組織にコミットする」役割で活動しています。 活動の例として、SmartHR Design System のコンテンツ制作・運用(仕組みにコミット)や、「SmartHRらしい表現」をメンバー間で認識を揃えるためのワーク(組織にコミット)などがあります。 (このあたりの活動について、詳しくは @samemaru さんがどこかで書いてくれるはず...!) □ Brand Management ユニットの活動事例
■ Brand Design ユニット
Brand Designユニットは「"SmartHRらしさ"のアウトプットのために施策にコミットする」役割で活動しています。 施策の具体例として、コーポレートアイデンティティ、オフィスデザイン、社内外向けの各種アイテム制作、ブランドマーケティング施策、マス広告のクリエイティブディレクションなどに取り組んでいます。 □ Brand Design ユニットの活動事例
組織の拡大に併せて、施策・制作の規模が大きく複雑になってきたことや、プロジェクト関係者が社内だけでなく外部パートナーも増えたことで、これまでデザイナーが行っていたディレクション業務が兼務ではまかないきれず、専任ディレクターの必要性が明らかになったため、Direction ユニットを新設しました。
Direction ユニットの役割は「制作環境から"働きやすい"状態をつくる」と定めていて、いわゆる制作ディレクションだけでなく、制作環境の改善にも取り組んでいきます。 最近は、制作フローの品質向上のために、制作仕様のドキュメントやプロジェクト体制などの型づくりを検討してくれています。
課題が顕在化したことによって今年から新設しているわけですが、プロジェクトにディレクターがいてくれることで、いままでどうやっていたのか...というほど、安定進行できるプロジェクトが増えています。 このあたり活動について詳しくは、Direction ユニットのmikityさんが書いてくれるでしょう...!(予告)
組織が成長するとできることも増える一方で「組織横断でものづくりをする」ために必要な課題があちらこちらで増え、なかなか手強くも(本当に手強い)取り組む毎日です。 今回は体制変更の観点でご紹介しましたが、組織横断のプロジェクトの進め方、複数あるコンテンツを俯瞰した体験設計、表現統一の仕組みなど、日々取り組む活動を引き続き発信していきますので、ご期待くださいませー!
そして例によって、そんな活動に取り組んでくれる方を切実大募集中です。ぜひ(ぜひ)。
また、これまでの活動も Cocoda Gallery のコムデチームのページで掲載していますのでこちらものぞいていただけると幸いですmm 興味をもってくださった方は、こちら(カジュアル面談申し込みページ)からご連絡をどうぞ。ぜひラフにお話ししましょ〜🤝 我々もコミュニケーションデザイン組織つくっているんだが〜話しさせてくれ〜という方も熱烈大歓迎でございます。
私がこの文章を綴っている間にも、下期に突入し更に体制にアップデートがありました...!
こちらのアップデートverは追って記事を書きますので、少々お待ちくださいませmm
おわり